世の中斜めに見ていますっ Z!!

田舎のオヤジの独り言…共感してもらえれば嬉しいな…

お盆を先取りした結果…

【スポンサーリンク】

過疎化が進むおじさんの生息地では、毎年お盆になると瞬間的に高齢化率が下がるという現象が発生する。

原因は単純明快、都会に出ていった若者たちがお盆帰省で一時的に里帰りしてくれるから。

まぁ、若者と言っても40代50代まで含めての「若者」になるんだけれどもね。

都会に出て独立して、結婚して、子供ができて…

わずか数日間ではあるけれども、右を向いても左を向いてもお年寄りしかいないという地域が帰省した大勢の「若者とその家族」で一気に活気づく。

 

 

今も昔ながらの行事として「盆踊り」が開催されるおじさんの地元では、地域の長老たちが「せっかく来てくれた若者を精一杯もてなそう」ということで張り切って準備をしてくれる。

 

おじさんがまだ独身の頃は、地元の「青年会」なる団体があって、結構な人数が会員として所属していてね、地元の伝統行事や季節のイベントは青年会が先になって企画運営をしていたもの。

今は青年会の会員になってもらえそうな会員がいないもんだから会はまだあるけれども会員がほとんどいない状態。

昔ながらの行事の企画運営、存続のための活動は、「青年会OB」の方々が必死になって守ってくれている。

 

ま、そんな地域なもんだから、少しでも帰省してくれた若者をもてなして(いずれは戻ってきてくれないかなぁ…)なんていう思いもどっかに見え隠れしたりしてね…。

 

例年はお盆の13日に開催される地元の盆踊り大会も、13日以降は家族でゆっくりしてもらえれば…という長老会のはからいで?12日に前倒しすることになったらしい。

お盆休みのど真ん中にイベントを用意しても、それぞれに旅行したり、それぞれの家族での行事なんかがあれば、盆踊りも楽しんでもらえないだろうっていうのが理由だったそうだ。

長老の皆さんも、そこまで考えながら地元の行事を企画しなければならないんだなぁと思ったら少し切なくなったりもしたんだけどもね…

 

考えてみれば、今年の暦で見てみると11日の土曜日から始まるお盆休み。11日に帰省して15日に帰ることを考えれば、13日なんてお盆休みのど真ん中なわけで、そんなところに盆踊りを企画したって、日程的に中途半端過ぎて、盆踊りに参加しようと思えば旅行なんかの予定がうまく組めないし、出かける予定を立てちゃえば盆踊りには参加できない。

地元だけで完結する頃の盆踊りとは勝手が大きく異なっているわけだものね。

 

地元の人たちからは「長老組が画期的な判断をした」ってウワサになったりして…(笑)

 

そんなこんなで…

今年初めて12日の開催となった盆踊りは、長老組の思いがしっかりと届いたのか、例年以上の大盛況となった。

若い家族連れが思っていたよりも来てくれて、仮装大会にも可愛らしい扮装をした小さな子どもたちがたくさん参加してくれていた。

子供と一緒に会場に足を運んでくれるお父さんお母さんの数も当然増えていて、若者の活気?が会場にあふれていた。

 

盆踊りは昔ながらのスタイルで、独特のリズムを太鼓で打ち鳴らして、それに合わせて踊るというものなんだけれど、初めて見る踊りに戸惑いながらも楽しそうにして踊りの輪に加わってきてくれる子どもたちを見ていて本当に嬉しかったね。

おじさんは青年会OBとして櫓で太鼓を叩いていたので、明らかに例年と異なる踊りの輪の空気感はすごく感じることができた。

 

スマホで子どもたちの仮装や踊っている姿を撮影するお父さんお母さんの姿も新鮮だったし、会を終えてからの反省会でいつになく興奮しながら酒を酌み交わしている長老たちの笑顔も印象的だった。

 

 

田舎は排他的だとか閉鎖的だとかよく言われる。

確かに、古くからの習わし?から脱却できず、新しいものを受け入れてもらうまでに時間がかかるし、外から見たら息苦しさを感じることも多いかもしれない。

 

だけど、今年の盆踊りでは、長老たちは「自分たちの手で」昔からのならわしを壊して1日前倒して開催する盆踊りを企画し、その結果、それが今の時代に馴染んでいた?こともあって多くの若者たちが会場に来てくれた。

長老たちは身をもって「古くからのしきたりと新しいものを取り入れるバランス」とでも言えばいいのかな?そういうのを手応えとして感じていたらしいよ。

 

地元の年寄りしか参加しない盆踊りが、たった1つの改革?で見違えるような活気を取り戻した…

 

もしかしると周りからしてみれば大したことではないのかもしれないけれども、過疎化が進む田舎がこれからどう進んでいけばいいのかをちょこっとだけど地元ぐるみで考えて感じることができたような気がしたな。

 

 

~おまけ~

限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

大学生、限界集落へ行く―「情報システム」による南魚沼市辻又活性化プロジェクト