今年の冬の薪は杉の木が多め
父親が病気をして、薪づくりができなくなり、今年はおじさんが親父の跡を継いで薪づくり作業をしている。
毎年いろんなところから薪になる木材を調達してきては、薪に仕上げていくんだけど、今年は、調達先の関係で、木の種類はほぼ2つだけになってしまった。
1つ目は「杉」
山間部で林業を生業にしている方にお願いをして、間伐した木材を譲っていただいている。
直径で20~30センチ程度の比較的若い木が多い。
相手は専業の方なので、伐採した木の処理も上手で、ほぼ3~4尺に揃っており、あとで玉切りをするときもとってもらくちん。
長いままの木を半分に割って、それを積み重ねて「一次乾燥」。
ウチでは、大体半年から1年程度専用の小屋に寝かせる。
針葉樹で水分は少なめなので、乾燥も早く、軽いので作業も楽。
とにかく乾燥させた杉の薪は火の付きが良くて、火の付き始めの火力も十分。
寒い朝なんかは、あっという間に部屋をあったかくしてくれるので重宝する。
小さく割って着火の際の焚き付けにもできるし、太めに割ってもサクサクと燃えてくれる。
ただ、火持ちがあまりよくないので、すぐに木を足さないといけないから、のんびりまったりしたいときには適さないかな?
(今はアマゾンでも薪が購入できちゃうんだから…)
2つ目は「ニセアカシヤ」
おじさんの生息地界隈では、海岸線の防風林(松)が軒並み松くい虫の被害を受けて枯れてしまい壊滅的な状況になっている。
他の地域ではどうかわからないけれど、近くの砂山には、ここのところ、「ニセアカシヤ」なる木が大量に生えるようになった。
地元ではこの木が「アカシア」として市民権を得ていて、時期になると真っ白な花が咲き誇る景色は圧巻。
ただ、このニセアカシヤ、根っこが浅く広がるらしく風に倒れやすいそうで、そのために、ある程度の大きさになる前に伐採されることが多いみたい。
(詳しいことはわからないので、違っていたらごめんなさい)
親父の代に伝手を得ていた造園業者さんから、「伐採したけどいる~?」って連絡が来る。
「モチのロン!」でいただきにあがる。
ただ、ニセアカシヤは広葉樹。水分が多くて木自体が重いので、伐採した木を運んできて車に積み込む作業が大変。
杉のように長いまま運ぶのは容易でないので、1尺丈に切りそろえてしまってから、積み込む。
水分が多いので乾燥のための期間も多めにとっていて、ウチでは1年から3年程度は寝かせておく。
それから、他の人たちはどうしているか分からないけれど、乾燥しきっちゃうと硬くなりすぎて割れにくくなるとかいうので、半分乾いたころに適当な大きさに割って、さらに積みなおして乾燥させる。
火持ちが良くて火力も十分なので、大きめの薪をくべれば、長い時間燃えてくれる。
これは、「アカシア」だって。
「ニセアカシア」とは木自体が違うみたいですが…汗
この2種類が我が家の薪の主力選手。
細めの杉の薪で着火して、太めの杉の薪で火力をあげて部屋を暖めてから、ニセアカシアの薪にシフトして火持ちをよくするというパターンが王道。
お休み前は、完全に火を消してしまいたい時は杉の薪でフェードアウト。
少し熾火を残して朝まで暖めておきたい時は、太めのニセアカシアをストーブの中に放り込んで…
こんな感じかな。
ただ、今年はニセアカシアの木を十分調達できなかった年のものが乾燥したために、杉の薪が多め。
生乾きの薪はしっかり燃えてくれないから、煙や煤が多くて大変なもんで、玉切りした杉の木を割る時に、太めにしたものも多めに準備している。
どうしてもニセアカシアに比べれば消費する薪の量は多くなってしまうけれど、しょうがないか。
~おまけ~
キャンプなんかで焚火をするときは、着火しやすい針葉樹と火持ちの良い広葉樹を使い分けると、失敗しなくて済みますよ。
着火は針葉樹
熾火は広葉樹
これだけ知ってれば心配なしですねっ