出してしまったコトバ…
復興担当大臣が失言で職を辞任した。
「大震災が東北で起こってよかった」みたいな…
そりゃ、被災した当事者にすれば「なんだと!」ってなるわな。
言い方ひとつなんだと思うんだ。
「都市部で震災が起これば、もしかすると被害はもっと甚大だったかもしれない」って、同じような意味を含んでいても、カチンと来ないよね。
でもこれって、政治家だけの話じゃない。
普段の生活の中でも気を付けなければならないことだと思うし、たった一言で人間関係が崩れてしまうことって実際あるしね。
一度出してしまった言葉は引っ込めることができないから、どんなときでも、慎重に選んで使いたい。
実は…ウチの職場でも、やっちまった人がいる(進行形)。
ツケっと問題発言を繰り返す。
件の後輩なんだけどもね…
ある日のこと
「新規顧客は手続きが大変だから、受け持たせないでほしい。
取引を続けてて、これまでトラブルのなかった人を引き継ぎして、新規は上司が受けてほしい。」
ということを言い放った。
自分の仕事をうまくまわしていくことができなくなってきていて、テンパっているのはわかっていたけれど、まさか、こういう訴えに出てくるとは…
ただ、申し訳ないけれど、アナタには、同じ部署の人たちの半分程度の分量しか仕事お願いしていませんから~!
それでもきっと(どうしてワタシだけこんなに忙しいの)って思っていたんだろうね…
おじさんだって、できれば簡単で楽な仕事がしてみたいよ。
だけど…仮に思ってても、そんなこと言えないし言わないこと。
ある意味、こういうことをフツーにいえる人って、逆にすごいのかもって思ってしまう。
おじさんはコテコテの“日本的な思考回路”だから、「組織に属して仕事をするってのは、そこの組織の中で自分はどんな役割を与えられて、それにどう応えていけるか」だと思うんだ。
組織の中では部門ごとの職責とか役割なんていうのがあってさ、それをバランスを見ながら配属されている人間に割り振りしてもらっているわけでしょ。
それができなければ、自分の思いのままに仕事ができるようにフリーランスで頑張るとか、オーナーになるとかの方がいいんじゃないのかな?は
もっとも、自分は楽するから、大変な仕事はおまえらがやれ!なんてオーナーの下でなんか働きたくないけどさ(笑)
で、件の後輩は、この手の訴えをしばしば繰り返すものだから、周りも少しずつヒキ始めてきている。
(あいつ、今度は何を言い出すんだろう…。巻き込まれたくはないから少し距離を置かせてもらおう)
そんな感じかな?
悲しいかな、おじさんは同じ部署で同じ仕事をしていることもあって、引こうにも引きようがないからね…笑
ほぼ毎日、そんな訴えを耳にしては「組織っていうのはそういうことじゃないと思うよ」とか言いながら、都度都度、仕事の仕方を確認したり、できる限りのアドバイスをしたりしてるんだけどもね…
ま、おじさんのアドバイスを素直に聞いてくれるような人間なら、そんな訴えも出てこないだろうし、同じ間違いを何度も何度も何度も繰り返したりはしないんだろうけどね~。
コトバの持つ力とか言霊とか言われるけど、ほんと、大事に扱った方がいいと最近、すごく思えるようになったおじさんだよ。
そういう意味では、何度も書いてるけど、反面教師として大事なことをいつも考えさせてくれる件の後輩には感謝しなければいけないな。